よもやま話

仏壇・仏具のお手入れ

お仏壇のお掃除は、もちろん常に心がけるべきですが、最低でもお正月、春秋の彼岸、そして、お盆前開にはきちんと掃除をしたいものです。


お掃除の注意

まず、お仏壇の中に有る道具を全部出してしまいましょう。もちろん、仏様を祀る大事なお道具ですから、ぞんざいな扱いはいけませよ。 唐木仏壇の場合 黒檀、紫檀といった唐木で作られた、一般に禅宗で使われるお仏壇の場合は、よく絞った布で拭きます。さらに乾拭きをして、市販されている唐木仏壇用艶だしワックスで仕上げます。彫刻の部分は、鳥の羽根で出来た専用のハタキ(毛才と言います)などで埃を払って下さい。


金仏壇の場合

金仏壇は、非常に神経を使います。特に金箔の部分はこすると金が剥げてしまいます。大原則として「金の部分は触らない」という事を忘れないで下さい。金色の部分は彫刻も含めて鳥の羽根で出来た専用のハタキ(毛才と言います)で軽く埃を払う程度にしましょう。毛才も古くなると羽が抜け落ちて羽の芯の部分で金箔部分に傷を付けることがあるので注意して下さい。残りの漆塗りの部分は、乾拭きして下さい。水分を嫌いますので、水は使わないようにしましょう。どうしても取れない汚れは、お湯に浸したあと、充分に絞った布で拭いてください。乾拭きをして水分を残さないように注意してくださいね。艶だしワックスもありますが、乾拭きだけで仕上げた方が長持ちします。


仏具の磨き方

皆さんの中にも、子供の頃お年寄りの手伝いで仏具を磨いた方は多いと思います。特に東本願寺系の仏具は、磨かなければならない道具が多く大変ですね。基本的には黒や茶に着色してある仏具は濡れ布巾で磨くだけで済みます。金色の仏具でも金メッキしてある仏具は、柔らかい布で拭くだけでOKです。

一番手間がかかるのは、真鍮仏具です。お東の仏具はほとんどが真鍮です。お西の仏具では、お仏飯を盛る仏器、輪燈、おリンなどが真鍮製です。そのままにしているとどんどん色が悪くなってきます。専用の真鍮磨き剤を使って磨いて下さい。これが力もいりますし、時間もかかる大変な作業となります。

最近は、薬品を溶かした水に浸けるだけで、変色した真鍮仏具を元に戻すことも出来るようになりました。当店で扱っておりますので、お買い求め頂ければ幸いです。

但し、金メッキした仏具は絶対に真鍮磨き剤などでこすらないで下さい。薬品の使用も厳禁です。金メッキが剥がれ落ちてたり、変色してしまいます。


おおの春堂では、お仏壇のお手入れのお道具、薬品はすべて取り揃えております。なんなりとご用命下さい。また、お掃除の仕方でわからないところはご遠慮無く当店までお問い合わせください。

仏壇仏具は、長くおつき合いする大切な家の宝です。いつもお手入れを怠らず、仏様、ご先祖様の徳を偲ぶようにいたしましょう。

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