よもやま話
几帳面なお仏壇とズボラなお仏壇
一般に「きちょうめんな人」っていますよね。漢字では「几帳面な人」と書きます。物事を隅々まできちんとしなければ気の済まない人を言います。自分だけちゃんとしてればいい人と、他人にもそれを強いる人が居て、後者の場合、ちょっと迷惑な場合もあります。几帳面な人の逆は「ズボラな人」と言う事になるんでしょうかね?
話は替わって、お仏壇の話。
お仏壇にも几帳面なお仏壇と、そうではないお仏壇があります。人間と違って、そうではないお仏壇を「ズボラなお仏壇」とは言いません。悪しからず。
角形のものの、角を削ることを「面を取る」とか「面取り」等と言いますよね。料理の材料の角をあらかじめ削るときも「面取り」と言います。几帳面の「面」はこの「面取り」の面なのです。つまり几帳面という面の取り方があるんです。詳しくは「お仏壇の選び方:唐木仏壇」をご覧ください。
この几帳面を数多く使用したお仏壇が「几帳面」なお仏壇です。唐木仏壇などでは、使用してある銘木の材料が厚くないと、この加工が出来ませんので、高級仏壇で多用されます。金仏壇の場合は、几帳面の上にさらに金箔や金粉仕上げを施します。やはり高級仏壇に多用されます。ただし京都型などでは、几帳面を最初からあまり使用しない例もありますので、几帳面じゃないから安物と決めつけるのは早計です。
ついでに、どうでも良いような話。日本語変換ソフトは突然とんでもない変換をして楽しませてくれます。このホームページで多用する「お仏壇」。ジャストシステムのATOK8 for Macintoshは目が覚めるような変換をしてくれました。「ぶつだん」だとちゃんと「仏壇」と変換されるですけど、「おぶつだん」を変換すると・・・・「汚物団」(^^;
ちなみに、現在のATOK12はデフォルトでもちゃんと「お仏壇」と変換してくれます。まぁ、感謝感激するほどのことでもありませんけどね。