岐阜地方の場合、本願寺系の信者が多いので、京都にある本山の方角は西。つまり西方浄土説と本山説が矛盾しません。ですから東向きに安置するのが一般的です。ただ、これも一般的というだけで、そうでなければならないと言うことではありません。
お仏壇を北向きに安置する説がありませんよね。これも北向きが悪いと言う事ではありません。通常、北向きに設置するためには、家の南側からの採光を犠牲にしなければなりません。そうなると、部屋全体がお仏壇のために暗くなるからやめましょうと言うことなんです。一種の生活の知恵ですね。部屋の南側が壁であれば、北向きにお仏壇を安置しても一向にかまわないんです。
方角にとらわれて不便な場所に安置し、生活そのものまで犠牲にする必要はありません。仏様はどちらの方角にもいらっしゃると断言されるお寺様もいらっしゃいます。優先すべきは、お仏壇を安置する方向ではなく、家の構造上しかるべき場所で、家族全員で仏様を大切に拝む気持ちだと思うんですよね。いくら方角がよいと言っても、不便で普段誰も寄りつかない場所にお仏壇を安置して、お世話もお参りもしないというのが、一番いけない事です。 |